風力発電などの物流受注拡大図る
上組は6月30日、兵庫、大阪、茨城に所在するライト建設3社を同日付で買収したと発表した。3社の全株式を取得、完全子会社化した。取得額は開示していない。
ライト建設は事業継続性の観点から、同じ社名の3社がそれぞれ独立する形で営業活動を展開している。本社はそれぞれ兵庫県西宮市、大阪府泉大津市、茨城県古河市に置いている。
上組は現行の中期経営計画で、資本政策の1つとして「事業投資の拡大」を掲げ、「戦略投資枠」を活用しつつ、国内外での M&Aや資本・業務提携を積極的に検討している。
ライト建設は重量物輸送を得意としており、3社を傘下に収め、重量・建設部門の競争力強化を図るとともに、風力発電や新エネルギー関連物流業務の受注拡大につなげていくことを目指す。
ライト建設3社の直近の売上高は兵庫が7億7000万円、大阪が1億8100万円、茨城が8400万円だった。
(藤原秀行)