日清製粉ウェルナが2024年問題考慮し「製品サイズ見直し」、パレットも導入

日清製粉ウェルナが2024年問題考慮し「製品サイズ見直し」、パレットも導入

冷凍食品配送の負荷軽減、プラスチックや段ボールの使用量抑制も

日清製粉グループ本社は7月26日、グループでパスタなど加工食品を手掛ける日清製粉ウェルナが、冷凍ワンディッシュパスタなどの「製品サイズ見直しによる配送効率化」に
取り組むと発表した。

トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」を考慮、物流の効率化と現場の負荷低減を図る。

現在の冷凍食品の配送はばら積みが主流となっている。日清製粉ウェルナは2024年問題への対応として、今後はパレットを導入した上で、積載効率の改善に取り組む。冷凍食品は新型コロナウイルス禍を経て市場が拡大傾向にあり、一層の成長とともに輸送量の拡大が見込まれるため、効率化が不可欠と判断した。

日清製粉ウェルナは8月中旬から順次、パレットへの効率的な積載方法を実現させるため、冷凍ワンディッシュパスタなどのダブルピロー包装全製品(100品以上)の製品と段ボールのサイズを見直す。

具体的には、製品の内容量はそのままに、製品サイズを見直し、入数を変えずに段ボールサイズと体積を縮小。その結果、1パレット当たりの製品積載数が現状の1.5倍になると想定している。

併せて、倉庫間物流のトラックへの製品の積み込み方法をパレット積みに切り替える。

■製品と段ボールのサイズ見直しとその効果 *「マ・マー THE PASTA ソテースパゲティ ナポリタン」の場合

※いずれもプレスリリースより引用

今回の製品サイズの見直しとともに、製品の外装包材の厚さも約0.01mm薄く設計することで、プラスチック使用量を約13%削減し、環境負荷低減を図る。

さらに、段ボールサイズの縮小で体積を約11%抑え、段ボール1枚当たりの重量も約7%軽減する計画。

(藤原秀行)

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