新株予約権付融資スキーム活用、累計で46億円到達
Hacobuは7月31日、商工組合中央金庫(商工中金)から3億円の資金を調達したと発表した。Hacobuはこれまでに約43億円を調達しており、今回で累計が約46億円に達した。
今回の融資は、商工中金の「経営者保証に関するガイドライン」に基づき、無保証で実行した。ベンチャーデットの選択肢としては比較的例の少ない、新株予約権付融資スキーム(新株予約権付与と融資を同日に実行)を活用した。
(いずれもHacobu提供)
今回の資金調達は、HacobuのGoal2030「物流情報プラットフォームを創る」に向けた成長を加速するのが狙い。具体的には、Hacobuの車両管理サービス「MOVO」をより使いやすくするためのトラックドライバー向けスマートフォンアプリ「MOVO Driver」の機能改良に充てるほか、MOVOの新機能開発・新たな活用方法の提案、データ分析サービスの深化などにつなげる予定。
併せて、HacobuのGoal2030「物流情報プラットフォームを創る」に向けた取り組みとして、2025年度にMOVO利用事業所3万カ所の達成を目指す。30年以降に自動運転が実用化される際、物流の情報流通のデジタル化が必要不可欠となるとの認識の下、さまざまなステークホルダーと協業し、共通基盤プラットフォーム構築を図る。
(藤原秀行)