商船三井、「北極域研究船プロジェクト」へ参画

商船三井、「北極域研究船プロジェクト」へ参画

砕氷船運航経験を活用、問題解決図る

商船三井は8月10日、北極海航路における砕氷船運航経験を生かし、JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)が主導する「北極域研究船プロジェクト」に参画すると発表した。

研究船の建造に関する仕様書との整合性・品質の確認を担う。また、2026年予定の就航前に研究船の乗組員となる予定の船員や観測技術員を派遣し、万全の状態で就航を迎えられるようサポートする。


「北極域研究船」イメージ  提供:海洋研究開発機構

研究船は氷で覆われた海を突き進むことができる日本初の砕氷機能を持ち、従来観測が叶わなかった時期、海域での観測を行うことができる世界トップクラスの機能を備える。同社はこれまでの北極海航路の運航技術・経験やLNG(液化天然ガス)燃料の取り扱いなどの経験を踏まえ、JAMSTECをはじめとする本プロジェクトの関係者とタッグを組み、様々な課題の解決を図る。

商船三井グループとしても運航する初めての「研究船」になる。グループ横断のプロジェクトチームを始動させており、メンバーは航海士、機関士、造船技師、観測技術員、ICTエンジニア、事務職など多様な顔ぶれとなっている。研究船の安全運航と国際的な研究プラットフォームの実現を通して地球の未来へ貢献するため、研究を続ける。


チーム・北極域研究船メンバー

(藤原秀行)※いずれも商船三井提供

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