ソニー元社長・出井氏のコンサル会社、GROUNDを支援

ソニー元社長・出井氏のコンサル会社、GROUNDを支援

自律型協働ロボットなど先進技術を評価、普及後押し

物流業務効率化の新技術開発を手掛けるスタートアップ企業のGROUNDはこのほど、ソニー元社長の出井伸之氏が代表取締役会長を務めるコンサルティング会社「クオンタムリープ」(東京・赤坂)の支援を受け、先進技術を活用したEC・物流業務改革を加速すると発表した。

出井氏はGROUNDの顧問を務めている。クオンタムリープは、GROUNDが展開している物流施設内のピッキング作業をサポートする自律型協働ロボット「PEER(ピア)」がEC関連物流の現場に採用されたことなどを評価。新型コロナウイルスの感染拡大で物流現場のデジタル化・省人化が一層強く求められていることを踏まえ、事業戦略策定などを通じてGROUNDの先進技術開発・普及を後押ししていく構えだ。

クオンタムリープは2006年設立。スタートアップ企業が画期的な技術やサービスを実現できるよう、他企業の経営者や研究者らとの関係構築をサポートするプロジェクト「アドベンチャービレッジ」を打ち出すなど、スタートアップ企業支援に力点を置いている。

GROUNDのPEERは19年、ファッション・アパレルのECシステム開発などを手掛けるダイアモンドヘッドが千葉県柏市に構える物流センターに初めて納入。GROUNDは他にも物流センターの現状を分かりやすく見える化し、業務を適切に管理できるようサポートするソフトウエア「Intelligent EYE(インテリジェントアイ、IE)」の早期リリースに取り組むなど、先進技術を生かした物流業務の包括的な効率化に焦点を当てている。6月10日には出井氏らがPEERの初納入現場を視察した。


PEERの納入現場を視察する出井氏(中央)ら。左から2人目はGROUNDの宮田啓友社長CEO(最高経営責任者)(GROUNDウェブサイトより引用)※クリックで拡大

(藤原秀行)

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