中長距離フェリー積載率、4~6月は4航路で70%未満

中長距離フェリー積載率、4~6月は4航路で70%未満

国交省調査結果、モーダルシフト活用検討を呼び掛け

国土交通省は8月2日、中・長距離のフェリー航路のトラック輸送に関する積載率動向の調査結果を公表した。

中距離は片道の航続距離が100km以上300m未満、長距離は300km以上で、いずれも陸上輸送のバイパス的な役割を果たしていることを条件に設定している。

フェリー事業者らへの聞き取り調査の結果、積載率の概算は対象となった11航路の上り下り22路線のうち、今年1~3月は9路線、4~6月は7路線がそれぞれ70%未満だった。

具体的には、
▼1~3月
阪神~北海道(上り:60~65%、下り:55~60%)
阪神~北四国(上り下り:55~60%)
北四国~北九州(上り:30~35%、下り:40~45%)
京浜~北九州(上り下り:60~65%)※一部、京浜~東四国含む
阪神~中九州(下り:55~60%)

▼4~6月
阪神~北海道(上り下り:55~60%)
阪神~北四国(上り下り:55~60%)
北四国~北九州(上り:35~40%、下り:40~45%)
阪神~中九州(下り:55~60%)

国交省は積載率にまだ余裕のあるフェリー航路をモーダルシフトに活用するよう検討を呼び掛けている。

(藤原秀行)

調査結果はコチラから(国交省ホームページ)

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