NTTデータとスペクティ、防災領域で資本・業務提携

NTTデータとスペクティ、防災領域で資本・業務提携

新サービス開発や海外進出など想定

NTTデータと防災テックベンチャーのSpectee(スペクティ)は10月6日、NTTデータがスペクティに出資する契約を9月5日付で締結したと発表した。併せて、防災領域で両社の持つ様々なアセットを活用し、事業連携を推進するとともに海外展開へ両社の協力関係を強化することで合意した。具体的な出資額は開示していない。

スペクティは、災害発生時にソーシャルメディア上の投稿や気象データ、全国の道路・河川カメラの情報、自動車の走行データ(プローブデータ)などを収集・解析し、災害などによる被害状況をリアルタイムに可視化・予測するサービスを展開している。AIを活用した危機管理サービス「Spectee Pro(スペクティプロ)」は今年7月時点で全国の950を超える企業や自治体などに提供している。

NTTデータは、スペクティらベンチャー企業をはじめとしたさまざまな企業と連携することにより、避難所情報、SNS情報、衛星やドローンといった災害対応に必要な各種情報を迅速に入手・共有できるようにし、プロアクティブな防災対応の実現を目指す「D-Resilio連携基盤」を6月から提供している。

提携により、既存サービスの付加価値向上や新サービスの創出、国内外での事業拡大などを目指す。

(藤原秀行)

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