LexxPluss、製造・自動車産業特化の搬送システム開発に注力へ

LexxPluss、製造・自動車産業特化の搬送システム開発に注力へ

NEDOの支援事業に採択、今後2年で29億円投資

LexxPluss(レックスプラス)は10月18日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業で、量産化実証フェーズ「DMPフェーズ」で採択されることが決まったと発表した。

同社は今後2年間で29億円を投じ、EV(電気自動車)需要で設備自動化のニーズがより高まると見込まれる製造・自動車産業に特化した製品開発を加速させる予定。


(LexxPluss提供)

NEDOの支援基金と事業は、国や世界全体で対処すべき経済社会課題の解決に資すると考えられる革新的な技術の研究開発に取り組んでいる「ディープテック・スタートアップ」を対象としている。

製造・自動車産業の従来型の自動車生産工場は、EVなど消費者のニーズの変化に合わせ、ガソリン車を生産するのと同時に新しいEVも手掛ける「混流生産」を可能にする柔軟性の高い生産設備へ改進が求められている。LexxPlussは生産設備の組み立て工程の柔軟性を上げるため、大規模な人共存自律搬送システムの開発・製品化へ重点的に取り組み、現在事業展開している日本と米国に加えて欧州にも展開していく考え。

LexxPlussは、高耐久性・高搬送能力を有し、国際安全規格ISO3691-4を準拠した高い安全性と効率性の双方を両立させた自動搬送システムの開発に注力。

併せて、サイクルタイムの可視化・推定・改善がその場でできる自動搬送システムのサイクルタイムの高度推定機能、MES(Manufacturing Execution System、製造実行システム)と連携し動作するシステムを作るための、システムAPIの標準化およびシステム連携開発、次世代の通信環境や協働ロボットを含む様々な生産設備との技術連携に焦点を当てていく方針。

(藤原秀行)

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