便数と積載量増やし、温度管理機能も強化
NIPPON EXPRESS ホールディングス傘下の日本通運は10月27日、福岡発沖縄向けの医薬品海上輸送で、サービス拡充のため輸送便数と積載量を拡大し、温度管理機能を強化したと発表した。
沖縄向け医薬品輸送用リーファーコンテナ
これまで福岡発沖縄向けの医薬品海上輸送は天候の影響による欠航や遅延が生じた場合、輸送途中で長時間適切に温度管理するのが難しくなっていたため、輸送便数と積載量を拡大し、温度管理機能も強化することでサービス拡充を図る。
便数はこれまでの週2便から週3便に増やした。併せて、冷凍機を搭載したリーファーコンテナ内の積載方法を見直したことで 1輸送当たりの積載量を約2倍に高めた。
さらに、発送元から配達先まで医薬品の管理温度(2~8℃または1~30℃)に対応する。港湾作業時の温度逸脱リスクに重点を置き6カ月の実証実験を行い、35℃以上の猛暑日でも管理温度内での輸送が可能と確認したという。
輸送中は全工程で温度情報を計測・記録し、トラックによる陸上輸送時の温度情報と連携。円滑にデータを生成する環境を整えている。WMS(倉庫管理システム)やTMS(輸送管理システム)と連携し、エンド・ツー・エンドで商品の出荷状況や輸送ステータス、輸送時の温度状況などの情報を即座に可視化することができる。
(いずれもプレスリリースより引用)
(藤原秀行)