フィットネスクラブ備え、従業員向け健康管理サービスも無償提供
オリックスは4月16日、埼玉県松伏町で3月末に完成したマルチテナント型物流施設「松伏ロジスティクスセンター」をメディアに公開した。
地上4階建て、延べ床面積7万7372平方メートルで、最大8区画に分割しての利用を可能としている。公開時で約1割の入居が確定しているという。
外環道の三郷西ICから約14キロメートル、常磐道の流山ICから約13キロメートル。都心から約30キロメートル圏内に位置し、国道16号など幹線道路へのアクセスにも強みを持つ。
「松伏ロジスティクスセンター」の全景(オリックス提供)
同社の物流施設としては初めて、従業員向けにフィットネスクラブを備えているほか、ITを活用した健康管理サービスを手掛け、オリックスも出資しているスタートアップ企業のメドケア(東京)と組み、リストバンド形のウエアラブル端末を無償で貸し出してインターネットの健康推進プログラム「Medhically(メディカリー)」と連動、日々の歩数管理や医療・栄養相談などができるようサポートする。
人手不足が深刻化する中、物流施設で健康に配慮した環境を整えることで、シニア層の労働力を獲得したい考えだ。
施設はこのほか、無料Wi-Fiが使えるカフェラウンジや屋上テラスなども導入した。庫内は1階と3階の中央部に車路とトラックバースを開設して天候を気にせずオペレーションできるよう配慮。BCP(事業継続計画)ニーズを踏まえ、非常用電源なども取り入れている。
従業員向けのフィットネスクラブ
従業員用のシャワールーム
無料Wi-Fiを備えたカフェラウンジ
オリックスは併せて、グループで産業用ロボットのレンタルなどを手掛けるオリックス・レンテック(東京)と組み、同センター内で、物流ロボットのデモンストレーションを実施した。
両社はオリックスグループ開発の物流施設に入居するテナント企業向けにロボットを半年間無償で貸し出すサポートサービスを発表しており、この日はサービスで取り扱うZMPの台車型物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ) AD」と、HIKVISIONの自動搬送ロボット「Latent Mobile Robot(レイテント・モバイル・ロボット)」を公開した。
ZMPの「Carrio AD」
HIKVISIONの「Latent Mobile Robot」
(藤原秀行)