ユーザーの航続距離不安解消図る
三菱ふそうトラック・バスは11月16日、EV(電気自動車)小型トラック「eCanter」が、e-Mobility Powerが発行する充電サービスカード「eMPカード」の対象車両に選定されたと発表した。
全国の「eCanter」のユーザーは今年11月以降、e-Mobility Powerのウェブサイトかスマートフォン向けアプリで会員登録し、e-Mobility Powerから「eMPカード」が交付され次第、e-Mobility Powerの全国最大の公共充電ネットワークの一部で、充電器の利用が有料で順次可能になる。
当初は全長5m以下・標準幅の車両が対象。今後はよりサイズの大きな車両も利用可能な充電スポットが拡大される予定。
e-Mobility Powerは全国の商業施設や道の駅、高速道路のSA・PA、自動車ディーラー店舗などに普通・急速合わせて2万口以上の充電ネットワークを展開している。今後はEVトラックに対応した駐車スペースを確保した充電スポットの新設も計画しているという。
「eCanter」が「eMP カード」の対象に加わったことで、「eCanter」のユーザーは自社事業所での充電(基礎充電)のほか、運行ルート途上での「経路充電」も可能になる。充電の手段を拡充し、ユーザーの航続距離の不安解消を図る。
三菱ふそうは2017年、国内初の量産型EV小型トラック「eCanter」を発売し、今年3月には「eCanter」新型モデルを市場投入した。新型「eCanter」は車両サイズや航続距離、架装の種類を大幅に拡大し、多様なニーズに対応できるようにした。今年10月には「eCanter」の国内累計納車台数が300台を突破した。
e-Mobility Powerの公共充電設備を利用する「eCanter」新型モデル(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)