岸田首相「弾道ミサイル技術使うなら国連安保理決議違反」、発射中止要求
政府は11月21日未明、北朝鮮が11月22日の午前0時から12月1日の午前0時までの間に「衛星ロケット」を打ち上げる方針を通告してきたと発表した。
海上保安庁が出した航行警報によると、部品などの落下の可能性があるのは黄海、東シナ海、ルソン島東の3つの海域で、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)の外側という。
政府は「衛星ロケット」と称した弾道ミサイルの打ち上げの可能性があると警戒しており、海上保安庁が航行警報を出し、海運業界などに注意するよう呼び掛けている。
岸田文雄首相は11月21日朝、首相官邸で記者団に対し「弾道ミサイル技術を使用するということであれば、一連の国連安保理決議違反だ」と述べ、北朝鮮をけん制するとともに、発射中止を北朝鮮に要求する方針を示した。
北朝鮮は今年5月と8月、「軍事偵察衛星」と称する弾道ミサイル発射に相次ぎ失敗した。
(藤原秀行)
海上保安庁の航行警報はコチラから(同庁ホームページ)