三重県のいなべ工場、部品などの運搬作業で負荷軽減期待
東京理科大学発ベンチャーのイノフィスは11月22日、トヨタ車体のいなべ工場(三重県いなべ市)が7月21日、アシストスーツ「マッスルスーツSoft-power」を12台、「マッスルスーツGS-BACK」を2台それぞれを導入したと発表した。
アシストスーツは、モーターによるアシストや人工筋肉、ばねの反力などによる荷重分散効果を生かし、重量物の上げ下げ時に身体へかかる負荷を軽減する。物流、建設、製造、農業、漁業、医療、介護など様々な業界で、人の手による作業が必要な現場の身体負荷を減らせるのが特徴。
トヨタ車体は女性や高齢者の技能員が増加する中、腰に不安のある人も含めて、多くの人に安心して働いてもらえる労働環境を整備することが課題となっていた。その解決策の一環として、誰でも簡単に使えて、作業の身体的負担を軽減できる補助具(アシストスーツ)の導入を検討、イノフィスの製品に着目した。
いなべ工場では主に車体物流課でアシストスーツを活用。部品などの運搬を主に行っているため、運搬用牽引車やリフトへの乗降が発生する現場で、部品運搬時の負担軽減が期待されている。
工場での活用の様子
「マッスルスーツSoft-power」
「マッスルスーツGS-BACK」(いずれもイノフィス提供)
(藤原秀行)