管理システムの導入促進図る
中小物流事業者らの業務DX支援を手掛けるアセンドは12月6日、グロービス・キャピタル・パートナーズがリードインベスターを務めた第三者割当増資を実施し、約3億円の資金を調達したと発表した。
新規でグロービス・キャピタルと片岡慎也氏、既存投資家ではALL STAR SAAS FUND、サムライインキュベート、B Dash Venturesが増資を引き受けた。
累計調達額は5.8億円に達した。調達した資金は、アセンドが2022年に提供を始めたトラック運送事業者向け運送管理システム「ロジックス」の開発とサービス展開に向けた人材採用、組織体制の強化に充てる。
(アセンド提供)
ロジックスはトラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念される「2024年問題」を受け、経営効率化を促進したい運送事業者らの関心を集めており、昨年比で月次商談数は約5倍に伸びているという。今後1年で100社以上への導入を目指す。
今後は運送事業者向けのサービスの対象領域の拡張や、自社トラックだけでなく協力会社を含めた統合的な運送管理を可能にするアップデート、物流のコアデータを核にした新規事業の検討も図る。
(藤原秀行)