「ヒヤリハット」発生履歴や体調測定結果を活用
ロジスティードは12月14日、安全運行管理を支援するソリューション「SSCV-Safety」の機能のうち、ドライバーの事故リスクを予測するシステムで特許を取得したと発表した。
同社は2016年、「管理者への事故リスク通知」ロジックの検討を開始し、「SSCV(Smart & Safety Connected Vehicle)」として事業化を推進している。今回取得した特許は、SSCV-Safetyの「予測する」「見守る」「振り返る」の3つの特長のうち、「予測する」に関連し、運転における事故リスクを個人ごとに、事前に予測するアルゴリズムに関するものという。
各ドライバーの「ヒヤリハット」発生履歴と、日々の細かな体調測定結果を活用し、それぞれのドライバーの差異や特徴を反映することが可能なため、よりきめ細かな安全運行支援につなげられると見込む。
特許の概要
発明名称 | 運転の危険リスクを予測するシステム |
---|---|
特許番号 | 特許第7334057号 |
登録日 | 令和5年(2023年)8月18日 |
特許権者 | ロジスティード株式会社 |
発明の内容 | ドライバーの生体データに基づいて、危険運転操作の回数を推定する予測モデル。 ドライバー個人ごとの過去の生体データに対応する予測モデルを事前に作成しておき、運行前に測定された体調データを反映して、その日の運転における事故リスクレベルを判定する。健康状態の個人差や運転の特徴に基づいて、日々の細かな変動を予測することが可能で、個人ごとの運転における事故リスクを適切な説明文とともに表示する。 |
事故リスク 予測モデルの 仕組み |
本件特許の特長として「ドライバーのヒヤリハット発生履歴と、日々の細かな体調測定結果を基に、ドライバー個人ごとに差異や特徴が反映されるアルゴリズム」を採用している。 |
事故リスク 予測画面 |
管理者はドライバーに対し、当日の体調測定結果(点呼結果)を踏まえて、その日の危険レベルに合わせた適切な注意喚起ができるようになるのが特徴。ロジスティードはグループでSSCV-Safety導入後、ヒヤリハット発生率を94%減らせたという。
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用