フーシ派とみられる攻撃相次ぎ、船員の安全最優先
複数の海外メディアが報じたところによると、英国のエネルギー大手BPは12月18日、紅海を経由する船舶の石油輸送を当面見合わせる方針を表明した。
紅海では、パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、イスラエルと敵対するイエメンの親イラン反政府武装組織フーシ派によるとみられる商船への攻撃が相次いでおり、BPは船員の安全を最優先することにした。
既に世界的な海運大手の間でも紅海での航行を見合わせる動きが広がっている。BPの対応により、大手荷主の間で紅海を避ける傾向がさらに強まることも見込まれ、海上運賃の上昇などの影響が生じる可能性が高まっている。
(藤原秀行)