ヤマトのCVC、小型衛星の開発・量産・運用など手掛けるアクセルスペースHDに出資

ヤマトのCVC、小型衛星の開発・量産・運用など手掛けるアクセルスペースHDに出資

宇宙産業のサプライチェーン知見深め、新たなビジネスの可能性探索図る

ヤマトホールディングス(HD)は12月21日、グローバル・ブレインと共同で組成したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「KURONEKO Innovation Fund」(クロネコ・イノベーション・ファンド)を通じ、小型衛星を活用したビジネスを展開するアクセルスペースホールディングス(東京都中央区日本橋本町)に出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。

CVCのポートフォリオにアクセルスペースHDを組み入れることで宇宙産業に関わるサプライチェーンの知見を深め、新たなビジネスの可能性を探索する予定。


アクセルスペースの人工衛星(ヤマトHD提供)

アクセルスペースHDは小型衛星を活用したビジネスを展開するアクセルスペースの持ち株会社。アクセルスペースは小型衛星の開発・量産・運用を低コストで提供する事業と、自社運用の小型衛星で取得した地球観測データ画像を解析するソリューションを展開している。

低コストで多品種の小型衛星を量産し、その小型衛星を自動で運用することが可能な技術を開発・提供することで、小型衛星の所有・利用サービスの低価格化を実現している。日本政府が経済安全保障重要技術育成プログラムに採択するなど、技術力は高く評価されている。

「KURONEKO Innovation Fund」は産業・社会における宇宙利用の促進が期待されるアクセルスペースが製造する小型衛星と、自社運用による衛星データ販売ビジネスを展開している点を評価、出資に踏み切った。

(藤原秀行)

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