複数拠点の車両滞在時間をまとめて表示、比較可能に
Hacobuは12月25日、トラック予約受付サービス「MOVO Berth」に、企業が荷待ちや荷役作業などに要している時間を把握するのをサポートするため、全社の車両滞在時間状況を一元的に可視化・比較できるダッシュボード機能を追加したと発表した。
MOVO Berth導入拠点に出入りする車両の滞在時間について、複数拠点の状況を一覧で可視化・比較することが可能。荷待ちや荷役の時間削減に向けた改善活動につなげられると見込む。
政府は今年6月にまとめた「2024年問題」への対応に関する政策パッケージに関連し、荷主企業や元請け運送事業者らに対し、荷待ちや荷役を原則2時間以内にとどめるよう求めるガイドラインを策定している。同サービスのユーザーに新機能を活用してもらい、ガイドライン順守を後押しして2024年問題の対応を加速させていきたい考え。
複数拠点の状況を一覧化することで、滞在時間が短い拠点・長い拠点が明白になり、短い拠点の運用や取り組みを他の拠点が参考にする動きを促進。企業全体の荷待ち・荷役時間の短縮につなげられると想定している。
滞在時間が60分未満の車両は緑、60分以上120分未満の車両は黄、120分以上の車両は赤で示し、ダッシュボードで全体の状況を視覚的につかめるよう配慮している。表示は比率表示のほか、台数表示に切り替えることにも対応している。
■比率表示の場合
■台数表示の場合
今後は滞在時間に加え、「荷待ち時間」「荷役時間」それぞれについて、複数拠点の状況を一覧で把握できるように機能を拡張する予定。
(藤原秀行)※いずれもHacobu提供