欠品率や在庫回転率の改善想定
オイシックス・ラ・大地は1月15日、データ活用を専門とする組織「Data Management Office(DMO)」が同社初となるAIを用いた「需要予測システム」を2023年11月、食品宅配サービス「Oisix(オイシックス)」に採用したと発表した。
過剰発注の減少による食品ロス削減や、商品の売り切れ減少による顧客満足度向上を目指す。
(オイシックス・ラ・大地提供)
需要予測システムは、Oisixの主力商品「Kit Oisix」が対象。従前は担当者が一定のデータと経験値を基に予測を立てており、考慮の幅に限界があった。また、予測を立てるために時間も要するため、本来必要となる「売るための仕掛けを考える時間」が圧迫されていた。
需要予測システムはAIに顧客の行動、購買データ、レシピデータ、販促データなどを学習させた結果、11月から1カ月で予測誤差率20.2%の改善(旧ロジックと新ロジックにおける相対改善率)につながったという。
最適値での発注が可能になることで、「欠品率」「在庫回転率」の改善にもつながると想定。今後もデータの積極的な活用を図る。
(藤原秀行)