欧州市場の事業基盤強化図る
三菱鉛筆は2月29日、ドイツの高級筆記具メーカー、C.ジョゼフ・ラミーを買収すると発表した。
創業家から同社の全株式を3月15日付で取得する。買収額は開示していない。
三菱鉛筆は現行の中期経営計画で筆記具事業のグローバル化を掲げ、欧米の販売会社機能強化を推し進めている。知名度が高いラミーを傘下に収め、欧州市場で事業基盤を拡大したい考え。
ラミーは高価格帯の商品が多く、三菱鉛筆の商品ラインアップと重複が少ない点も評価した。
ラミーは1930年設立。2023年12月期の連結売上高は7680万ユーロ(約123億円)、営業利益は590万ユーロ(約9億円)だった。
(藤原秀行)