グリーンシステムコーポなど3社と連携、24年10~12月稼働開始目指す
DHLサプライチェーン(SC)は3月6日、神奈川県相模原市に構えている物流拠点「相模原ロジスティクスセンター(LC)」(倉庫面積4万3000㎡)でオペレーションの脱炭素を促進するプロジェクトを開始すると発表した。
太陽光発電パネルを農地の上に設置、環境負荷低減と地域社会活性化、雇用創出を並行して進めることを目指す「アグリPV」を展開する。稼働開始は2024年第4四半期(10~12月)を見込む。
アグリPVシステムの企画・設計・運営を手掛けるグリーンシステムコーポレーション、東京大学研究室発のスタートアップで電力の「特定卸供給事業者」のデジタルグリッド、再生可能エネルギーを使った発電に注力している小売電気事業者のリエネの3社が戦略的パートナーとして参加している。
調印式に参加した(左から)DHLSC・ジェローム・ジレ社長、グリーンシステムコーポレーション・阿久津昌弘社長、デジタルグリッド・豊田祐介社長、リエネ・花田英士取締役
アグリPVのイメージ(いずれもDHLSC提供)
グリーンシステムコーポレーションが栃木県に設置予定の1000枚以上の太陽光発電パネルから生み出す電力を相模原LCで活用。リエネを通じて市場から再生可能エネルギー由来の電力も調達する。
デジタルグリッドは太陽光発電パネルによる発電量を、相模原LCの需要量が上回ると見込まれる場合、「トラッキング付非化石証書」を付与した電力を供給してカバーする。
(藤原秀行)