LexxPlussが自動搬送ロボットとWMS・MESの連携拡大へAPI公開、第1弾はフレームワークスやセイノー情報サービスなど参加

LexxPlussが自動搬送ロボットとWMS・MESの連携拡大へAPI公開、第1弾はフレームワークスやセイノー情報サービスなど参加

サプライチェーン全体の自動化促進狙い

次世代の自動搬送システムを手掛けるLexxPluss(レックスプラス)は4月2日、卸売、チェーンストア向けの物流センターの倉庫管理システム(WMS)や製造工場の生産管理システム(MES)と連携が可能なシステム連携APIの一般公開を開始すると発表した。

第1弾として、WCS/WESを手掛ける大和ハウス工業グループのフレームワークス、セイノーホールディングス傘下のセイノー情報サービス、その他1社とシステム連携の開発をスタートする。「2024年問題」で製造業や物流業、小売業などがサプライチェーン全体の運営効率化を迫られているのに対応、現場の自動化を促進するのが狙い。

物流自動化は取扱量が伸び続けているEC領域を中心に進んでいる一方、市場規模がECの6倍以上に及ぶ卸・小売の物流現場は荷役作業の多くをまだ人手に依存し、人手不足が深刻化している。

特にチェーンストア業(小売・飲食)や卸売業は社内・社外輸送にかご台車や6輪台車など、既に流通した台車を運用している場合が多く、既存設備・システムと融合させながら自動化していく必要がある。

LexxPlussはこうした事情を踏まえ、卸・小売の物流セクター自動化の必要性に着眼。かご台車・6輪台車を無改造で500kgまで自動搬送できる自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」や群制御管理システム「Konnectt」、シャッターやエレベーターとの連携用IoT「Konnectt Hub」などの製品を販売している。


かご台車・六輪台車を無改造で500kgまで自動搬送可能なWaniGripper

自社設計した自動搬送ロボットの設計情報の無償公開を取り組んでおり、既に40社以上のパートナーと共同開発・共同製造・共同販売を実施している。

さらに上位システム(WCS/WES等)との連携を簡略化できるシステムAPIを一般公開し、自動化を加速させる。今年5月にシステム連携ができる状態で現場導入を可能にする予定。他社のWCS/WESなどとの連携をより簡易化するために、自動搬送ロボットと上位システムとのシステム連携をクラウド上で検証できるクラウドシミュレーターを4月末に提供開始し、より多くのWMSと連携を広げていくことを念頭に置いている。

APIではタスクの実行、監視、ロボットの状況監視などが可能。今後は状態監視や通知機能など要望に対応できるよう随時機能を追加していく予定。

API URL :https://lexxpluss.github.io/konnectt-api/


クラウドシミュレーター


APIの仕様画面

(藤原秀行)※いずれもLexxPluss提供

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