健康維持や洋上の通信状況改善など課題解決促進に期待
商船三井系のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)、MOL PLUSは4月3日、海運企業や船員向けのアプリケーション開発を手掛ける英国のFrontM(フロントエム、FM)に出資することを決めたと発表した。具体的な出資額は開示していない。
FMはオンライン健康診断アプリや船員業務の学習ツール、船員同士の交流が可能なソーシャルネットワーキングサービスなどを展開。船員の健康やエンゲージメント()向上を図っている。FMのアプリは通信速度の低下などを抑える技術「エッジ・アーキテクチャ」を活用、海上でも安定して通信できるようにしている。
MOL PLUSはFMのアプリが船員の健康維持や洋上の通信状況改善といった課題の解決に大きく寄与すると期待、出資に踏み切る。FMのアプリは既に商船三井保有船でトライアルを始めており、今後は共同開発や商船三井グループ船舶・関連船主への展開を推進する。
アプリのイメージ(MOL PLUS提供)
(藤原秀行)