航空会社の制限なし、日系フォワーダー初
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は4月10日、環境負荷が低い持続可能な航空燃料SAFを活用し、顧客のサプライチェーン全体からのCO2排出削減を支援する航空輸送サービス「NX-GREEN SAF Program」の提供を日本で始めたと発表した。
同サービスは昨年7月にNX欧州で展開を始めたカーボンインセットプログラムで、ドイツのルフトハンザ・カーゴなどから取得したSAFの使用量を航空輸送に割り当て、顧客が製品輸送時の温室効果ガス排出量を削減できたとみなせるようにする。
「2024年問題」への対応で、トラック輸送からの切り替えによる航空輸送の需要が増えると見込まれているのに対応、脱炭素に貢献できるようにする狙いもある。
(プレスリリースより引用)
CO2排出量削減に関しては、世界最大級の認証機関SGSが第三者の立場から検証した証書を顧客に発行する。
SAFを利用した航空輸送は、従来の化石燃料と比較して約80%のCO2排出量削減が可能。NXHDのプログラムはNXグループが手配する全ての航空輸送サービスで使えるようにしている。
NXHDは利用する航空会社の制限がない同種のサービス提供は日系フォワーダーで初めてと説明している。
(藤原秀行)