バリューチェーン全体で課題解決目指すスタートアップ支援
セイノーホールディングス(HD)は4月11日、アンカーLP(リードパートナー)として参画している投資ファンド「Value Chain Innovation Fund(VIF)」に関し、新たに日本政策投資銀行など2社が出資、運用総額が85億円に拡大したと発表した。
セイノーHDなどは2019年12月、物流業界でイノベーション創出を促進するため、セイノーHDをアンカーLP、ベンチャーキャピタルのSpiral Innovation Partners(スパイラル・イノベーション・パートナーズ)をGP(ゼネラルパートナー)とする投資ファンド「Logistics Innovation Fund投資事業有限責任組合(LIF)」を設立。総額70億円で運用を始め、スタートアップへの投資に取り組んできた。
その後、人手不足などの課題解決には物流領域にとどまらず、バリューチェーン全体をカバーする必要があると判断。昨年4月に承継ファンドとしてVIFを組成した。VIFはこれまでにスタートアップ8社に投資してきた。
VIFは物流領域を投資対象の中心に置きながらも、川上・川下にも投資領域を拡大し、バリューチェーン全体へ価値を提供することで、 現状の課題により広範かつ包括的なアプローチで解決を図るよう後押しする。
(セイノーHD提供)
(藤原秀行)