九電や日本郵船などの合弁会社KEYS、西日本初の「Ship to Ship方式」でLNGバンカリング実施

九電や日本郵船などの合弁会社KEYS、西日本初の「Ship to Ship方式」でLNGバンカリング実施

カーボンニュートラルの促進後押し

九州電力、日本郵船、伊藤忠エネクス、西部ガスは4月12日、4社の合弁会社KEYS Bunkering West Japan(キーズ・バンカリング・ウェスト・ジャパン)が保有・運航するLNG(液化天然ガス)バンカリング船「KEYS Azalea (キーズ アザレア)」が4月10日、広島港に入港中の自動車専用船「Daisy Leader(デイジー リーダー)」向けに、LNGバンカリングを実施したと発表した。

本船竣工後、初のLNGバンカリングとなった。西日本地域で初めて、LNGバンカリング船と燃料供給を受ける船をホースでつないで直接燃料を供給する「Ship to Ship方式」で実施した。

今回供給したLNG燃料は、九電グループの北九州エル・エヌ・ジーの戸畑LNG基地(北九州市)から出荷した。

LNGは従来の船舶燃料の重油と比べて、硫黄酸化物(SOx)は約100%、窒素酸化物(NOx)は約80%、二酸化炭素(CO2)は約30%の排出削減が見込まれている。本船も主な発電設備にLNGと重油の両方を燃料として使用できるデュアルフューエルエンジンを搭載し、LNGを主燃料として、運転時に出SOx、NOx、CO2を削減している。

KEYSは今後も西日本地域で安全かつ安定的にLNGバンカリングを行い、LNGバンカリング事業を通して、カーボンニュートラルの促進を後押しする。


本船がDaisy Leaderに接近


Daisy Leaderに横付けする


無事にバンカリングを終え離舷中

(藤原秀行)※いずれも4社提供

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