警察庁、ドライバー確保のハードル下げる狙い
警察庁は、「2024年問題」対策の一環として、大型トラックにオートマチック(AT)車限定の免許を新設する方針を固めた。
現在はドライバー自身がクラッチを操作するマニュアル(MT)車のみの免許になっている。トラックでも現在、販売数の7割程度がAT車に達し、普及が進んでいることなどから、運転の負荷が低いAT車限定の免許を設けることで、ドライバーの確保に向けたハードルを引き下げたい考え。
AT限定免許の対象は総重量3.5t以上の大・中・準中型自動車。警察用はバスに関しても同様の免許を導入する方向だ。
4月19日に道路交通法施行規則の改正案に関してパブリックコメント(一般からの意見募集)の手続きを開始。集まった意見も踏まえ、改正に踏み切る予定。
トラックについては、新免許の運用は中型と準中型が2026年4月、大型が27年4月の開始を見込んでいる。
(藤原秀行)