複数の他社提案と比較、あらためて発表と説明
C&Fロジホールディングスは5月7日、AZ-COM丸和ホールディングスが5月2日にC&FロジへのTOB(株式公開買い付け)を開始したことについて、取締役全員の総意として、現時点では意見の表明を留保することを決議したと発表した。
C&Fロジは他社からのTOB対抗提案の内容との比較結果などを考慮し、あらためて意見を発表すると説明。C&Fロジ社内に設けている特別委員会の答申内容を踏まえ、TOBへの対応を決めると強調している。意見表明の時期のめどは明らかにしていない。
C&Fロジはこれまで、AZ-COM丸和に対し、TOBによる経営統合の提案内容を検討する時間が不足していることなどを理由に、TOB開始時期を同社が主張する5月上旬から少なくとも5月末まで延期するよう繰り返し要請。
しかし、AZ-COM丸和はC&Fロジの明確な賛同を得ないまま、5月2日にTOBを始めた。期間は6月17日までの約1カ月半で、AZ-COM丸和はC&Fロジに配慮して通常よりTOBの期間を長めに設定したなどと説明している。
AZ-COM丸和はTOBなどを経てC&Fロジの完全子会社化を目指す姿勢を崩しておらず、C&Fロジの反応によっては両社間の対立が激化する恐れがある。
(藤原秀行)