自動ケースハンドリングロボットを販売、導入支援へ
物流向けロボット開発などを手掛ける中国の海柔創新(HAI ROBOTICS、ハイロボティクス)は9月14日、日本法人「HAI ROBOTICS JAPAN」(HRJ)を8月25日付で設立したと発表した。
オフィスは埼玉県三芳町に所在し、資本金は1000万円。日本国内で自動ケースハンドリングロボット(ACR)の販売と導入支援を展開する。
HAI ROBOTICSは2016年設立。今年3月にシリーズB+で1億元(約16億8000万円)の資金調達を実施した。主力製品のACR「HAIPICK(ハイピック)」を中心に、中国物流大手のSFエクスプレス(順豊速運)や京東物流(JD Logistics)、EC大手アリババ傘下のデジタル工場「迅犀(Xunxi)」、中国国営の電力配送会社の国家電網(State Grid)、ヘルスケア家電大手フィリップスなどと提携し、これまでに2000台以上のロボット納入実績を持つ。400件以上の国際特許も取得している。
少子高齢化に悩む日本に拠点を構え、工場や物流現場向けにACRを提供、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に貢献したい考え。
日本法人の劉竑代表取締役は「設立から間もないが、物流業界を中心に日本のマーケットからの関心は非常に高く、多くのお問い合わせや引き合いをいただいていることに心から感謝している。私たちHRJは『人や社会に新たな価値あるロボットを提供し続ける』というミッションを掲げており、企業価値の向上に努めるとともに、日本国内におけるLogistics AutomationやFactory Automationに寄与し、社会価値の創出に貢献していく」とコメントした。
ACR「HAIPICK」(以下、いずれもHRJ提供)
多機能ワークステーションのイメージ
ロゴマーク
劉竑代表取締役
(藤原秀行)