【独自取材、動画】住友商事、「都市型」体現の物流施設を埼玉・春日部で新規開発

【独自取材、動画】住友商事、「都市型」体現の物流施設を埼玉・春日部で新規開発

幹線道路や大型商業施設に近接、BCP対応にも目配り

住友商事は5月15~17日、埼玉県春日部市で完成したマルチテナント型物流施設「SOSiLA春日部」の内覧会を実施した。

同施設は幹線道路の国道16号と国道4号が交差する庄和ICに近接。首都圏全域や他の地域へのアクセスに強みを持つほか、徒歩数分圏内に大型商業施設「イオンモール」が位置するなど、従業員の利便性にも最大限考慮している。

同社が自社ブランド「SOSiLA(ソシラ)」でかねて念頭に置いている、人口が密集し消費地にも近いエリアで用地を確保、周辺環境にも配慮した「都市型物流施設」をまさに体現している。引き合いも好調で、同社は引き続き、都市型のコンセプトを積極的に打ち出していく構えだ。


「SOSiLA春日部」の全景

関西・中部や東北地方から「首都圏への玄関口」

「SOSiLA春日部」は今年3月末に完成した。地上4階建て、延べ床面積5万2899平方メートル。市街化調整区域の農地を転用し、約100億円を投じて開発した。

首都圏から40キロメートル圏内にあり、圏央道の五霞ICへ約12・5キロメートル、東北道の岩槻ICへ約13キロメートル、外環道の草加ICへ約17・2キロメートル、常磐道の柏ICへ約18・5キロメートルとさまざまな高速道路を選択できるのが利点だ。施設周辺では東埼玉道路の建設も予定されている。


1階フロア

幹線道路が近接


立地している春日部市のエリアは近隣で物流施設の開発が相次ぐ“物流適地”として近年存在感を高めている。住友商事も「関西や中部、東北地方から首都圏への玄関口として理想的な立地」とみており、広域配送拠点としてのポテンシャルの高さに自信を見せる。

庫内は1階に両面トラックバース、3階に片面スロープ式のトラックバースをそれぞれ配置。将来事務所を設置できるスペースも準備しておくなど、小割が利く柔軟性の高いレイアウトを可能にしている。


1階のドッグレベラー。追加で設置が可能なスペースも隣に確保している

女性用トイレにはパウダールームを設置



現在は全体の5割に当たる3、4階のフロアにヤマトロジスティクスが入居済み。残るスペースも引き合いは好調という。3日間の内覧会でも参加者は100人規模に達しており、関心の高さがうかがえる。

イオンモール春日部が徒歩で通える位置にあり、住友商事不動産開発事業部物流開発第1チームの榎本太一氏は「路線バスの停留所があることから『SOSiLA春日部』への通勤に使っていただける。併せて、買い物や食事のために利用いただける。2つの側面から従業員の方にとって利便性がある」と解説する。労働力確保の面でも競争力が高そうだ。

昨今の大規模災害頻発で関心が高まっているBCP(事業継続計画)にも細かく配慮。キュービクル(高圧受電設備)などの重要設備を浸水被害の受けにくい上層階に設置したり、庫内の間仕切り壁に用いているALC(軽量気泡コンクリート)パネルに脱落防止対策を施して災害時の安全性を担保したり、受水槽に緊急用の遮断弁を設けて有事でも水源を確実に確保できる設計としたり、建物内の配管には「フレキシブ継手」を採用し地震で揺れても損傷しにくくしたりとさまざまな工夫を凝らしている。

榎本氏は「SOSiLA春日部を含め、都市型施設は非常に手ごたえを感じている。今後も最適な立地に開発していきたい」と説明している。


(藤原秀行)

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