不動産スタートアップestie、賃貸物流不動産マーケット情報に関するデータベースサービスの提供開始

不動産スタートアップestie、賃貸物流不動産マーケット情報に関するデータベースサービスの提供開始

大和ハウスや東京建物など導入、競合物件比較のエクセルや地図出力も可能

不動産領域のスタートアップestie(エスティ)は5月23日、物流不動産の賃貸マーケット情報を網羅的に収集できるデータベースサービス「estie 物流リサーチ」の提供を開始したと発表した。

2018年の創業以来、オフィス領域で複数のサービスを展開してきた。「estie 物流リサーチ」の提供で物流不動産の領域にも進出する。

estieによれば、大和ハウス工業や東京建物、ヒューリック、三菱商事都市開発が「estie 物流リサーチ」を導入した。

同社のデータベースで賃貸用物流不動産を対象に調査した結果、2018年以降に多少の停滞期はありつつも21年以降の供給は再び急速に伸びており、直近5年で600棟以上の大型物流不動産(約3000坪以上)が供給されているという。

物流不動産を対象にした複数の市況レポートによると、直近の大量供給により空室率が上がっているとの指摘もあり、物流不動産の賃貸市場が少しずつ変化している。こうした状況に対応できるよう、オフィス領域のさまざまなノウハウを生かし、新サービス開始に踏み切った。

物流不動産の投資に不可欠な「建物情報」「募集情報」「入居テナント情報」を集約。それぞれのデータを任意の切り口で検索できる。情報を閲覧するのに加えて、競合物件のスペック情報を比較するエクセル出力や周辺物件の位置関係を表示した地図の出力など、資料作成の業務効率化にもつなげられると見込む。

マルチテナント型やシングルテナント型、BTS型などの物件検索に対応している。

抽出した物流施不動産 のリストをExcelへ出力可能

※マルチテナント型:複数のテナントに対して賃貸する物流施設
シングルテナント型:1つの物流倉庫全てを1社が契約するタイプの物流施設
BTS型:特定のテナントの要望に応じてオーダーメイドで建設され賃貸される物流施設(Build To Suitの略語)

(藤原秀行)※いずれもestie提供

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