腰の負担35%軽減に期待
東京理科大学発スタートアップのイノフィスは5月30日、日本通運で貨物の保管や出荷などの倉庫業務を担っている相模原オペレーション課が、サポータータイプでは最強クラスの補助力で、作業時に腰の負担を35%軽減するイノフィスのアシストスーツ「マッスルスーツ Soft-Power(ソフトパワー)」を4台採用したと発表した。
アシストスーツは装着することで、物流倉庫などの荷役作業時の身体的負担を軽減できると見込む。
相模原オペレーション課は、製造業から委託を受けて貨物の保管や出荷などの倉庫業務を手掛けている。納品された荷物を保管用のパレットに積み替えたり、段ボールを開封して中身を取り出したり、パレットに荷物を結束したりする際の作業は人手に頼っているため、作業の負荷による腰痛などの問題が生じていた。
ばねや空気圧などの力を利用した外骨格型のアシストスーツは大き過ぎて荷役作業で邪魔になるものもあるものの、今回納品した「マッスルスーツ Soft-Power (ソフトパワー)」は、動きやすさを備えながら補助力も実感できるようになっている点が評価されたという。
「マッスルスーツ Soft-Power」は電気が不要で、屋内外問わずさまざまな作業シーンに投入が可能。製造・物流倉庫での持ち上げ・持ち運び作業や、介護現場でのつらい姿勢維持、農作業の前傾姿勢など腰に負担の掛かる作業で効果を発揮するとみている。
メーカー希望小売価格は税込み5万9400円。
(藤原秀行)※いずれもイノフィス提供