地域に根差した活動支援に貢献
防災テックスタートアップのSpectee(スペクティ)は6月11日、災害や事故など地域情報の収集・配信の強化に向けた全国のコミュニティFM放送局との連携協定の締結先が50社を突破したと発表した。
近年、災害時の情報収集手段として、地域に根差したコミュニティFMの存在感が高まり、避難場所や被災者の安否確認、食料・飲料水の供給状況などのきめ細かな災害・防災情報に信頼を寄せる人が増えている。日本コミュニティ放送協会によれば、コミュニティFMは昨年12月時点で全国に341局あるが、少人数で運営している場合も多く、災害時に地域の情報を的確に把握することに課題を抱えている事業者も少なくないという。
そこで、Specteeは昨年7月にコミュニティFMとの連携を開始。AIリアルタイム危機管理サービス「Spectee Pro」(スペクティプロ)を通して災害情報を提供することで地域の防災力向上への貢献に努めている。
Spectee Pro活用場面(FMいるか提供)
Specteeは連携先のコミュニティFMとの間で、災害や事故などの情報を相互に共有。「Spectee Pro」は整理された正確な危機情報をリアルタイムに取得し、詳細な位置情報も特定することが可能。コミュニティFMが活用することで、地域の人々に有用な情報を提供できるようになると見込む。
コミュニティFMでは「Spectee Pro」から得た危機情報を放送し、聴取者からのメールなどによる情報をSpecteeと共有することで、互いの情報精度を高められるようにしている。
(藤原秀行)※いずれもSpectee提供