丸和運輸機関、ANACargoと連携し熊本産野菜を東京のスーパーに当日輸送

丸和運輸機関、ANACargoと連携し熊本産野菜を東京のスーパーに当日輸送

独自の低温食品物流サービス「鮮度直」

AZ-COM丸和ホールディングス傘下の丸和運輸機関は6月20日、業務提携先の熊本大同青果(熊本市)、ANA Cargoの両社と共同で、産直の低温食品物流サービス「鮮度直」の一環として、たけのことアスパラガスの産地直送を実施したと発表した。

4月5~7日の間、たけのこ200ケース、アスパラガス60ケースの計260ケースを熊本県の産地から羽田空港まで航空貨物で輸送。当日の夕方に東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県のマックスバリュ店舗に届け、売り場に配置した。

「鮮度直」は収穫からの鮮度劣化が早い青果物(とうもろこし、いちご、たけのこ、アスパラガスなど)を、遠方産地からの温度変化を最低限に抑えて運び、店舗到着時の青果商品の品質を向上させるのが特徴。

今夏はとうもろこし(北海道産)、スイカとみかん(熊本産)、さくらんぼ(山形産)を対象としてサービスを展開、スーパーマーケットの売り場の価値創出と売り上げ向上を後押ししたい考え。


「鮮度直」の輸送と店舗陳列の様子

「鮮度直」は“時間と距離を超越する格別化された鮮度”を標ぼうし、遠方産地でも採れたての青果物をその日のうちに小売店舗へ届ける。独自の産直支援サービスとして青果産地とスーパーをつなぎ、商品の鮮度、品質、価格など店舗の販売競争力アップを支援する。

具体的には物流と商流を切り離し、市場や仲卸業者でのタッチポイントを減らすことでリードタイムを削減。また、温度変化を最低限に抑え、店舗到着時の青果商品品質を向上させ、売り場の活性化に貢献する。

「鮮度直」の提携産地は現在26カ所で、将来は100カ所への拡充を目指している。

輸送モードは、トラックをはじめ、鉄道、航空、内航海運などを組み合わせ、モーダルシフトにも対応。遠方産地から店舗まで徹底した温度管理で一気通貫のコールドチェーンを確立し、「2024年問題」や脱炭素への対応も図る。

<「鮮度直」サービスの一例>
産地(北海道十勝エリア)で朝収穫したトウモロコシを、業務提携しているANA Cargoが空輸し、当日夕方に関東圏のスーパー店舗の売り場に展開した。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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