【独自取材】北海道産のトウモロコシ、収穫当日に首都圏のスーパーで販売可能

【独自取材】北海道産のトウモロコシ、収穫当日に首都圏のスーパーで販売可能

丸和運輸機関とANA Cargoが新たな産直サービス開始、将来は30~50の産地結ぶ計画

丸和運輸機関とANA Cargoはこのほど、丸和運輸機関が持つトラック輸送網とANA Cargoが展開している空輸のネットワークを組み合わせ、早ければ収穫当日の産地直送販売を実現するサービス「鮮度直(せんどちょく)」を開始した。

第1弾として、8月16~23日の期間限定で、北海道芽室町で収穫したトウモロコシ「ゴールドラッシュ」を真空予冷し、保冷コンテナに搭載してANA Cargoが旅客便の貨物スペースを利用して空輸。目的地の空港に到着後、丸和運輸機関の冷蔵トラックに積み替え、首都圏のベルクや関西のマルアイなどの食品スーパー店舗に輸送、新鮮なまま店頭に並べて販売した。

ゴールドラッシュにはANA 便で空輸したことを示す「Transported by ANA Cargo」のロゴを貼付して鮮度をアピールした。期間中に計約1万8000本のゴールドラッシュを届けた。

従来のトラック輸送では、北海道からフェリー経由で東京のスーパー店舗まで到着するのに最短でも3日目の朝、関西は4日目の朝となっていた。鮮度直は、北海道の芽室町で午前中に収穫したトウモロコシを当日の夕方には店舗に納品、販売できるようにした。関西でも収穫の翌日には店舗に届いた。

既に他の産地からも鮮度直のサービスを利用したいとの声が届いており、第2弾以降の輸送を検討中という。両社は将来、30~50の産地とスーパーを結ぶことを目指している。




丸和運輸機関のトラックで千葉県市川市の「ベルク フォルテ行徳店」に運ばれた保冷コンテナ入りのゴールドラッシュ




店頭で出荷当日の夕方に販売開始、さっそく手に取る人もいた


「Transported by ANA Cargo」のロゴを添付し空輸をアピール

(藤原秀行)

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