国際協力銀行、テラドローンと次世代エアモビリティ企業初の融資契約締結

国際協力銀行、テラドローンと次世代エアモビリティ企業初の融資契約締結

インドネシアとマレーシアで農業ドローン事業拡大図る

Terra Drone(テラドローン)は6月24日、国際協力銀行(JBIC)と6月21日付で、限度貸付契約を締結したと発表した。みずほ銀行と協調融資の形を取る。

同社によると、JBICがドローンや「空飛ぶクルマ」などの次世代エアモビリティを取り扱う企業に融資するのは初めてという。具体的な融資額は開示していない。


(テラドローン提供)

テラドローン子会社のTerra Drone Indonesia(テラドローン・インドネシア)を通じて2023年9月に実施した、東南アジアを拠点にドローンを活用した農薬散布事業を手掛けるAvirtech(アヴィールテック)の事業買収の資金の一部として融資を受けており、テラドローンの農業事業拡大に充てる。

JBICは、日本政府が全株式を保有する政策金融機関として、国際経済社会の持続可能な発展に向けた地球規模の課題への対処や日本のスタートアップ支援を通じ、日本の産業の国際競争力維持・向上を後押ししている。

テラドローンは農業分野のドローン活用の可能性に着目し、Avirtechの事業買収で、パーム油の世界生産約8割のシェアを占めるインドネシアとマレーシアで農業ドローン事業に参入した。東南アジアでドローンを活用した農業事業を拡大し、アブラヤシ栽培の効率化を支援して持続可能な農業の実現に貢献していくのが狙い。

JBICは同事業の海外展開を加速させていくことを目指し、テラドローンへの融資を決めた。

(藤原秀行)

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