日本郵便と共同開発、「レベル4」飛行実施目指す
ACSLは6月28日、日本郵便と共同で開発を進めている新型の物流専用ドローン「ACSL式PF4-CAT3型」に関し、6月27日付で国土交通省に、「レベル4」飛行(有人地帯上空での補助者なし目視外飛行)が可能になる第一種型式認証を申請したと発表した。
ACSLは2021年6月、日本郵便、日本郵政キャピタルの両社と資本・業務提携契約を締結。PF4-CAT3(これまではJP2」と呼称)の開発に取り組んできた。今年3月には、兵庫県豊岡市で「レベル3.5」で配送試行(実際の配送物を搭載した実証)を行うとともに、耐候性能と信頼性の向上に努め、第一種型式認証の取得に向けた準備が整ったことから、国交省に申請を受理された。
PF4-CAT3は現在、日本で唯一の第一種型式認証機体「ACSL式PF2-CAT3型」と比べ、搭載可能な荷物のサイズ・重量と航続可能距離を大きく増やしたほか、社会受容性を意識した機体デザインを採用。
さらに、物流分野でACSLが培ってきた知見とPF2-CAT3による国内唯一の「レベル4」の運航実績を生かし、実際の物流オペレーションを考慮した設計・仕様を施している。
ACSLは日本郵便によるドローン配送実用化を引き続き支援するのと並行して、ドローンの活用に取り組む他の事業者とも連携し、物流分野でのドローンの社会実装加速を図す。
(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)