三井不動産、英国で物流施設事業に進出

三井不動産、英国で物流施設事業に進出

現地デベと連携、5万㎡の案件開発に参画

三井不動産は7月22日、新たに英国で物流施設事業に参入すると発表した。

英国子会社Mitsui Fudosan(UK)(英国三井不動産)を通じ、欧州の物流事業で最大の開発実績を持つ物流デベロッパーPanattoni UK(パナトニUK)と共同事業契約を締結、英国
中部西エリアのコベントリーで物流施設事業に参画した。

延床面積は約5万㎡を計画しており、物件の竣工は2026年の予定。

同物件は英国物流の主要エリアのウエストミッドランドエリア(英国中部西エリア)に位置し、英国第二の都市バーミンガムやコベントリーといった主要都市が所在するエリアで建設する。

英国の物流敵地として注目度が高い「ゴールデントライアングル」(高速M1線、M6線、M69線から形成されるエリアとその周辺)付近に位置し、高速道路出入口に隣接。リサイクル材の使用、自然採光の活用、LED照明の導入など環境にも配慮しており、サステナビリティに対して関心の高い英国で、他社施設との差別化を実現できると見込む。

英国は欧州でEC化率が高く、今後も成長が見込まれている上、新型コロナウイルスの影響や地政学的要因、輸送コストなどの高騰を受け再度物流拠点をユーロ圏へ戻すサプライチェーンの再構築により、物流施設事業は今後も拡大が期待される状況を考慮、進出に踏み切った。

三井不動産は4月に策定したグループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」で、海外事業領域で新たなアセットクラスへの投資を拡大する意向を表明しており、英国進出もその一環。


「(仮称)Wilson’s Lane」イメージ

物件名称 (仮称)Wilson’s Lane
所在地 Wilson’s Lane, Longford, Coventry
交通 M6 Motorway Junction 3 至近
敷地面積 約2,074,000sf(約192,700㎡)
延床面積 約538,000sf(約50,000㎡)
用途 物流施設(一部事務所)
構造・棟数 RC造、1棟
スケジュール(予定) 2025年着工 / 2026年竣工

(藤原秀行)※いずれも三井不動産提供

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