太陽光発電設備から電力供給、J-クレジット購入も
鈴与は8月20日、静岡市清水区の本社と別館の本社エリアで、使用する全てのエネルギー由来の温室効果ガス排出量を実質ゼロにしたと発表した。
グループの鈴与商事と連携し、本社エリアで使用する電力について、鈴与商事とJパワー(電源開発)が共同出資している鈴与電力が、発電事業者と「オフサイトPPA」(遠隔地の発電施設で生み出した電力を購入する手法)契約を結び、太陽光発電設備から再生可能エネルギー由来の電力を調達。
併せて、太陽光発電で賄えない時間帯の消費電力は再生可能エネルギー由来の非化石証書を購入、実質的に再生可能エネルギー由来となる電力へ切り替えた。
加えて、ビル内の給湯用ガス、営業用の社有車などで使用するガソリンをはじめとした化石燃料の消費に関しても、鈴与商事を通じ、再生可能エネルギーによる発電を由来とするJ-クレジット(環境価値)を購入。
本社エリアの事業活動に伴う温室効果ガス排出量(Scope1・Scope2 の合計)は実質ゼロとなり、「ゼロカーボン」を達成した。削減効果は2023年8月期の鈴与全体の排出量の約2.3%に相当する484t-CO2という。
(藤原秀行)