【物流展】アジア最大級の「国際物流総合展」、東京ビッグサイトで開幕

【物流展】アジア最大級の「国際物流総合展」、東京ビッグサイトで開幕

持続可能性向上へ自動化・省人化技術多数登場、出展者は過去最多

アジアで最大規模の物流に関する展示会「国際物流総合展2024」(主催・日本ロジスティクスシステム協会=JILS、日本能率協会など7団体)が9月10日、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開幕した。

物流展は今年で16回目。「2024年問題」や人手不足深刻化を背景に、出展企業・団体は580、ブースは3200を超え、いずれもこれまでで最も多くなる見通しだ。今回は「持続可能な道、物流の明日を育む」をテーマに据え、物流の持続可能性を高めるための革新的な自動化・省人化技術やソリューションが数多く登場している。

併せて、出展者らによるセミナーも会場内で多数開催し、情報発信や業界を超えた連携の機運醸成を図る。JILSなど主催者は9月13日までの期間中、入場登録者数は過去最多の7万人を見込んでいる。

会場では、新型の自動搬送ロボット(AGV)や自動フォークリフト、在庫保管効率を高め入出庫作業も迅速な自動倉庫システム、高速でパレットの荷積み・荷下ろしが可能なパレタイズ・デパレタイズロボットなどがお目見え。2024年問題を考慮し、異業種間の共同輸配送を促進したり、トラックの積載効率を高める積み付け方法を自動計算したりするソリューションなども登場している。

物流施設デベロッパーも、高い機能を備えるほか、地域住民に開かれたカフェを設けたり、防災用設備を導入したりと、社会的な課題解決にも貢献し得るコンセプトの物流施設を競って発表している。

(藤原秀行)

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