TOB実施、迅速な経営改革目指す
トランコムは9月17日、米投資ファンド大手のベインキャピタルと組み、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表した。
ベインキャピタルグループがMBOのために設立した会社が、トランコムにTOB(株式公開買い付け)を実施。株主をベインキャピタルとトランコムグループだけにする。
TOBは1株当たり1万300円で買い付け、9月18日から10月31日まで実施する。トランコムの9月17日の株価は終値で7330円。単純計算で約4割のプレミアム(上乗せ額)を設定している。
一連のMBOの手続きが完了すれば、トランコムの東京証券取引所と名古屋証券取引所のプライム市場への上場が廃止となる見通し。「2024年問題」などを考慮し、トランコムはベインキャピタルと連携し、株式を非公開化してさまざまな経営改革を迅速に進められるようにしたい考え。
トランコムは9月17日、TOBに賛同し、株主に応募するよう呼び掛けると発表した。
(藤原秀行)