6月の米国向け海上コンテナ、中国発は6.6%増で再びプラスに★訂正

6月の米国向け海上コンテナ、中国発は6.6%増で再びプラスに★訂正

デカルト・データマイン調査、10カ国・地域は24カ月連続で前年上回る

※デカルト・データマイン社からの訂正申し入れにより、1~6月の累計値を修正しました。全体では「21.6%増の1219万1220TEU」を「4.6%増の1048万4541TEU」に、中国は「21.8%増の728万5265TEU」を「4.1%増の623万318TEU」に変更しています。

米調査機関デカルト・データマインが7月11日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、6月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比4.0%増の171万8483TEU(20フィートコンテナ換算)だった。

6月としての過去最高を更新し、24カ月続けて前年実績を超えた。1~6月の2022年上半期の累計でも前年同期比4.6%増の1048万4541TEUと好調だった。

貿易量の約6割を占めて断トツでトップの中国は6月が6.6%増の102万753TEU。新型コロナウイルスの感染拡大で上海のロックダウン(都市封鎖)が継続したことなどから港湾作業も影響を受け、5月は1.0%減だったが、再びプラスに転じた。

1~6月累計も4.1%増の623万318TEUに達した。6月は韓国やベトナムも取扱量が伸び、全体の成長をけん引した。

ロシアによるウクライナ侵攻で世界的にインフレ傾向が強まるなど、経済が世界的に混乱する中でも、現状では新型コロナウイルスの感染拡大に伴う落ち込みからの回復・成長が持続している。

中国以外の6月の実績は、取扱量2位の韓国が2.2%増の17万3566TEU、3位のベトナムは12.6%増の16万381TEUとそろって堅調だった。4位の台湾は21.4%減の8万1737TEUとブレーキがかかった。

プラスとなったのはトータルで7カ国だった。日本は3.8%増の3万2948TEUだった。

6月の主要品目別実績は、トップの家具類が9.9%減、2位の機械類が1.9%減、3位のプラスチックが9.0%増、電子電機は1.5%増など。

一方、米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の5月分は5.4%減の51万2546TEUで、11カ月連続のマイナス。中国向けは11.7%減の13万4343TEU、日本向けは7.3%減の6万6513TEUなど、インドを除く9カ国・地域が前年水準を割り込んだ。

(藤原秀行)

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