高速オフセットと連携、訪日客向けに提供
DHLジャパンと印刷事業などを手掛ける高速オフセット(大阪市)は9月18日、訪日外国人観光客をターゲットに据え、スマートフォンを利用して簡単にDHL Expressの海外配送伝票が作成できるオンラインツール「ハコボウヤDHL」を共同開発したと発表した。
外国人観光客が店頭などで海外へお土産配送をする際にスマホで海外配送伝票が発行可能な高速オフセットのオンラインツール「ハコボウヤ」とDHLのシステムを連携させ、日本国内の小売店舗で訪日外国人観光客が購入した物品の海外発送をシンプルに手配できるようにする。
訪日外国人観光客自身にオンラインツール上で、運送状作成のための宛先などを入力してもらうため、輸出業務における店舗側の作業負担が軽減する見通し。
また、利便性向上による訪日外国人観光客の購入単価向上やリピート購入の促進、購買機会損失の防止など、成長著しいインバウンド需要取り込みによる売り上げ増にもつなげられると見込む。免税配送は小売店舗の免税店登録の有無に関わらず対応可能という。
店舗からの発送風景イメージ(この画像はAIで作成した)(DHLジャパン提供)
2021年から展開している「ハコボウヤ」は店頭に設置しているQRコードをスマホで読み込み、住所など配送先の情報を入力し、店舗側のアプリで読み込むことで、海外配送用の伝票を作成する。両社は日本で初めて、国内小売店舗からダイレクトに国際エクスプレス輸送の手配を行う仕組みを構築できたと説明している。
(藤原秀行)