オープンイノベーションプログラム開催、AI活動など4テーマで募集
成田国際空港株式会社は9月12日、空港領域のイノベーションを推進する空港運営事業者のアライアンス「Airports for Innovation (エアポーツ・フォー・イノベーション、A4I)」にアジアの空港として初めて加入したと発表した。
A4Iが初めての取り組みとして、スタートアップから新しい技術や革新的なアイデアを募るオープンイノベーションプログラムを開始する。
プログラムのテーマは以下の4種類。
①「Seamless travel experience」
デジタル技術や最新サービスを活用し、旅マエから旅アトまで旅行全体をスムーズで効率的な顧客中心の体験とする革新的なアイデアを募集する。
②「Sustainable Aviation」
より持続可能かつ、環境への影響を低減するためのソリューションを募集する。このテーマを通じて、「ネットゼロ航空」の実現を目指す。
③「Smart Luggage Revolution」
単なる技術的な進歩にとどまらず、旅行者の利便性、セキュリティ、そしてサステナビリティ向上を実現する手荷物ソリューションを開発するため、旅行体験における手荷物のあり方を再定義し、イノベーションを起こすアイデアを募集する。
④「AI-Powered Airport」
運営効率、旅客体験、および総合的な航空マネジメント向上のためのAIの活用方法の創出を目指す。
同社は現在、成田空港を実験場としたチャレンジの積み上げを通じ、新たな価値創造を加速していくことを目指し、他企業やスタートアップとのオープンイノベーションや産学連携を推進している。
今回の取り組みもその一環。
(プレスリリースより引用)
A4Iは、空港の利用体験を向上を目指し、世界の主要な空港が最新技術やデジタルソリューションを共有し、協力してイノベーションを推進することを目的として、2021年5月にイタリアのAeroporti di Roma(アエロポルティ・ディ・ローマ)とスペインのAena(アエナ)の空港運営会社2社が設立した。
その後、この目的に共感するアテネ国際空港、コートダジュール空港、ダラス・フォートワース国際空港、バンクーバー国際空港、ミュンヘン国際空港、ドバイ国際空港、オマーン空港、成田空港が参加した。
(藤原秀行)