独自開発の球駆動式全方向移動機構を活用、製造業の工程間搬送自動化など想定
九州工業大学発のスタートアップでロボット開発を手掛けるTriOrb(トライオーブ、北九州市)は9月30日、豊田合成や三菱UFJキャピタルなどを引き受け先とする第三者割当増資を実施、プレシリーズBラウンドで総額2.5億円の資金調達を実施したと発表した。
ロボットの社会実装加速や研究開発の体制強化などに充てる。
新規の引き受け先はこの2社とAIST Solutions、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)。既存引受先は東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)、みらい創造機構、DRONE FUND。
TriOrbは2023年2月創業。独自に開発した球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE」を基盤に、製造業の現場で求められる変種変量生産、労働人口減少、DX推進に対処できるよう、工程間搬送による自動化や、複数台で搬送を行う協調搬送システムを活用した柔軟で拡張性の高いフレキシブルな生産ラインの実現を目指している。
今後は国内外の製造業への協力体制を強化し、新たな市場の開拓も図る。
(藤原秀行)