横浜市、国際海運の脱炭素化推進する「ハンブルク宣言」に署名

横浜市、国際海運の脱炭素化推進する「ハンブルク宣言」に署名

アジアで唯一、新技術導入など促進

横浜市は10月8日、姉妹港のドイツ・ハンブルク港の呼び掛けで10月7日にドイツ政府などが開催したハンブルク・サステナビリティ会議に参加し、国際海運の脱炭素化を協力して推進することをうたった「ハンブルク宣言」に署名したと発表した。

アジアからは唯一の署名者になった。他にはハンブルク港や米ロサンゼルス港、スペイン・バルセロナ港、海運大手のCMA CGM、ハパックロイドなどが署名した。

併せて、10月8~10日まで間、IAPH(国際港湾協会)総会に参加し、姉妹港ハンブルク港のほか海外港や船会社との交流を深め、脱炭素の取り組みのほか、物流や観光に関する最新の動向について情報交換する予定。


(プレスリリースより引用)

ハンブルク・サステナビリティ会議はドイツ政府の経済協力開発省、国連開発計画、ハンブルク市などが主催。主要経済国と新興国の代表者間のパートナーシップに基づく交流を促進し、民間部門
が国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献することを目標に掲げている。

ハンブルク宣言は世界各地の港、海運会社、グリーン燃料生産者、造船業者、金融機関などの署名者が港湾を結ぶ航路に新たな技術を導入し、官民の連携による取り組みや政策を通じて、海運や港湾活動による温室効果ガス削減などを図る「グリーン・シッピング・コリドー」の開発・実施に向け協力することを表明している。

具体策として、グリーン燃料を利用し、停泊中に陸上給電を利用するほか、持続可能な海上運航のための技術革新と最善の方法の採用を促進。各国政府に対し、国際海運の分野における効果的かつ実行可能な世界的規制体制の構築と、必要な燃料の適時な生産・海洋市場への供給の両方を促進するよう奨励することなども盛り込んでいる。します。
・関係する全ての利害関係者間の知識の共有と能力開発を促進します。

署名者(12名)
【港湾当局】
・Jens Meier, President, International Association of Ports and Harbors(IAPH)
・Friedrich Stuhrmann, CCO, Hamburg Port Authority(ハンブルク港)
・Eugene D. Seroka, Executive Director, Port of Los Angeles(ロサンゼルス港)
・Santiago Garcia-Milà, Deputy General Manager, Port of Barcelona(バルセロナ港)
・横浜市港湾局 蝦名 隆元 建設保全部長

【船会社】
・Mirja Nibbe, Managing Director, CMA CGM
・Søren Toft, CEO, MSC Mediterranean Shipping Company
・Rolf Habben Jansen,CEO, Hapag-Lloyd AG
・Andreas Enger,CEO, Höegh Autoliners

【その他】
・Angela Titzrath, CEO, Hamburger Hafen und Logistik AG(HHLA)
・Mehdi Tazi-Riffi, CEO, Tanger Med Special Agency
・Jonathan Perkins, CEO, Mabanaft

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事