首都圏1都3県に続き、ユーザーの利便性向上図る
工具などのインターネット通販「モノタロウ」を展開しているMonotaRO(モノタロウ)は12月8日、注文の入った商品のうち、当日出荷を受け付ける締め切り時間を、今年12月から新たに関西エリアを対象に延長すると発表した。
さらに、25年3月には北海道や沖縄など一部地域を除く他のエリアにも広げていく予定。
同社は今年9月、首都圏の1都3県を対象に、締め切り時間をそれまでの午後3時から午後5時まで伸ばしていた。仕事中に注文した工具などを、翌日の仕事終了までに間に合うよう受け取りたいとのニーズが強いことに対応した。
順次対象エリアを追加し、ユーザーの利便性向上を図る。
対象の商品は通販サイト上で「当日出荷」のマークが付いているもので、自社で在庫している商品59.1万点のうち、99.5%以上が該当するという。メーカーから直送する商品も対象に含まれる。一部の大型商品などは対象外にしている。
MonotaROは、2022年4月に兵庫県猪名川町で出荷の稼働を始めた物流拠点「猪名川DC」で作業の自動化を進め、AGV(無人搬送ロボット)などの運用が安定してきたと説明。倉庫機能の同拠点への集約による作業効率化なども奏功しているため、当日出荷受け付けの締め切り時間延長に踏み切る。
同日、大阪市内で記者会見したMonotaROの北下浩市執行役オペレーション管掌 物流部門長は「お客様のビジネス時間の中で、なるべく早く商品をお届けできるようにしたい」と説明。午後5時からさらに延長することなども視野に入れる考えを示した。
(藤原秀行)