多様な業界の物流最適化支援、EV導入促進なども想定
豊田通商は11月8日、ラストマイル配送事業の拡大に向け、同事業を行うスタートアップのロジクエストに今年10月、出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
ロジクエストは5000人を超えるパートナードライバーと連携し、軽自動車やバイク、自転車によるマルチ配送を展開。取扱商品はワクチンといった医薬品、自動車部品、電子部品など多岐にわたっている。
豊田通商が保有する自動車業界を中心とした物流ネットワークと、ロジクエストの配送ネットワークを組み合わせ、Economy of Life(ヘルスケアや食料といった人々の日々の生活に不可欠で、快適で健やかな未来社会の実現に貢献するビジネス)分野を含む幅広い業界で物流最適化を後押ししていきたい考え。
将来はラストマイル領域と親和性の高い小型EV(電気自動車)や水素などの再生可能エネルギー活用車両の導入促進、輸送ルートや貨物積載の最適化を実現する物流DXの利用提案を通じ、ラストマイル領域のカーボンニュートラル実現もサポートしていくことを想定している。
事業開発イメージ(プレスリリースより引用)
※充電ステーションに接続されている駐車中のEVの車載蓄電池から、電力系統の電力需給バランスに応じて電気を充放電する方法
(藤原秀行)