森~石倉駅間、11月18日まで運転見合わせ
JR北海道やJR貨物によると、11月16日午前1時40分ごろ、JR函館線の森~石倉駅間で、名古屋貨物ターミナル駅から札幌貨物ターミナル駅に向かっていたJR貨物の第3087列車が脱線した。
列車は機関車とコンテナ貨車20両で構成。このうちコンテナ貨車5両が脱線した。
JR北海道は同日、事故原因を調査していることなどから、少なくとも11月18日まで森~長万部駅間で列車の運転を見合わせると発表した。11月19日以降の対応については未定という。
政府の運輸安全委員会は11月16日、鉄道事故調査官を現地に派遣した。
当該の路線は工業製品や農作物などを多く運んでいるエリアのため、今後の貨物輸送に大きな影響が出る可能性が高まっている。
JR貨物によると、当該区間を差し掛かったところ、列車の非常ブレーキが作動して緊急停車。運転士が確認したところ、12、15、17、19、20両目が脱線していたという。
脱線事故によるけが人はいない。
JR貨物では今年9月、貨車や機関車を整備する際、車輪に軸を取り付けた「輪軸」を組み立てる作業でデータを改ざんするなどの不正を行っていたことが判明。国交省から鉄道事業法に基づき10月に事業改善命令が出された。この不正が今回の事故に影響していたかどうかは不明。
脱線した貨車の様子(JR北海道発表資料より引用)
(藤原秀行)