イトーヨーカドー、ONIGOと提携し新たなデリバリーサービスを25年2月開始へ

イトーヨーカドー、ONIGOと提携し新たなデリバリーサービスを25年2月開始へ

店舗から配送、自前のネットスーパー撤退受け代替

イトーヨーカ堂は12月5日、配送サービスを担うスタートアップのOniGO(オニゴー)と11月27日付で資本・業務提携に基本合意したと発表した。具体的な出資予定額は開示していない。

スーパー「イトーヨーカドー」で、両社のノウハウを掛け合わせた新しいデリバリーサービス「ONIGO上のイトーヨーカドーネットスーパー」を立ち上げ、2025年2月に93店舗で提供を開始する。

ONIGOが持つクイックコマースのシステムや事業開発力と、イトーヨーカドーが持つ商品調達力などを組み合わせ、デリバリーサービスの品質向上を図る。

イトーヨーカドーは25年2月で自前のネットスーパー事業の営業を終了する方針を打ち出している。ONIGOの力を借り、よりスピーディーに商品を届けられるようにしてネットスーパー撤退の影響を最小限に抑えたい考え。

消費者はONIGOのアプリを通じてイトーヨーカドーに注文する。通常の配送は最短で注文から70分、即配オプションを選べば最短40分で届ける予定。即配オプションは手数料220円を加算する。

配送時間は1時間単位で指定できるようにするほか、翌日や翌々日を選ぶこともできる。

配送手段は自転車と2輪車の両方を用意。ネットスーパーを展開していた際、注文急増で配送枠が埋まり注文ができなかった事態が起きていたのを解消する。

生鮮食品などに加え、日用品の品ぞろえも強化し、約2000品目は値下げして利用しやすくする。

(藤原秀行)

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